-
クルマの暖機運転って必要?
投稿日 2021年12月18日 18:22:13 (車ニュース)
クルマの暖機運転って必要?
みなさんは冬の時期、朝一のエンジン始動後の暖機運転をしていますか?
「今どき暖気なんてしないよ!」という声が聞こえてきそうですが、以前は、しばらくアイドリング状態を続けて、水温が上がるのを待ってから走り出す方が多かったのではないかと思います。
ただ、現在はco2削減の目的から「停車中のアイドリング禁止」の都道府県も多いので、冬でもエンジンをかけたらスグに発進する人がほとんどだと思います。
話を戻しまして、暖機運転の目的は、まずエンジンを温めるということです。
寒い季節なら暖房を効かせたり、デフロスターで窓の曇りを取りたいという目的もあるでしょう。
いずれもエンジンの冷却水の熱を利用した機能ですから、やはりエンジンを温めることと同じと考えられます。
では、エンジンは何故それほどしっかり温める必要があるのでしょうか。
年配のドライバーの方や古いクルマに乗っている方でしたら、実際経験しているためご存じだと思いますが、ひと昔前のクルマ(旧式の燃料制御装置=キャブレター式のクルマ)では冷間時にはエンジンに力がなく、吹け上がりも鈍いため、思うように走れないというのが現実でした。そのため、気温が低い時期にはしっかりと暖機を行い、エンジンが本来の性能を発揮できるようになるのを待ってから走り出す必要があったのです。
では、最近のクルマはどうかというと、特に暖機など気にしなくてもまったく問題なく、普通に走ることができます。これは主にエンジンの制御技術が進歩し、エンジンが冷えている状態でも、燃料の噴射量などを適切に制御できるようになったことが要因です。
それなら、「暖機は全く不要なの?」 というと、そうとも限りません。
例えば、エンジン内部のパーツは、エンジンが適正な温度まで温まった状態になって初めて、本来の性能を発揮できるように設計されています。もちろん、現在のエンジンはパーツの加工精度も格段に高くなっているため、それほどシビアに考える必要はありませんが、ピストンなどは今でも温度管理が必要な代表的なパーツといえるでしょう。
燃料を無駄に消費せずにしっかりと暖機を行うには、実は何も特別なことをする必要はありません。エンジンをかけたら、そのまま「普通に」走り出せばいいのです。普通というのはちょっと曖昧な表現ですが、急発進や急加速、急ハンドルなどの急のつく操作(ブレーキは除く)をしない普通に街中を走るような運転と考えていただければいいかと思います。
また、走りながらの暖機をおススメする理由として、エンジン以外の部分も同時に温められるという点です。クルマはエンジンさえ温まればそれでOKというわけではなく、ミッションやデフなどの駆動系パーツやハブなどの回転部分のベアリング、そしてタイヤなども適度に温める必要があるのです。
Source: それいけカー吉!クルマのことならまかせなさ~い!
最新情報