HKS、カーボンニュートラル燃料「HKS CNR FUEL」で筑波タイムアタックを開始

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カーボンニュートラル燃料「HKS CNR FUEL」の開発

「HKS CNR FUEL」は、環境負荷の低減とパフォーマンス、効率性を追求した次世代レース用燃料として開発が進められています。再生可能エネルギー由来原料の活用を前提とし、カーボンニュートラル社会への貢献を目指しています。また、サーキットでのスポーツ走行やタイムトライアル競技における出力性能向上を主眼に、実走データに基づく開発が行われています。これにより、運転を楽しむカスタマイズの世界においても、持続可能な提案を推進していく方針です。

第1弾燃料「Bio E85 Plus」の特長

「HKS CNR FUEL」シリーズの第1弾として開発中の「Bio E85 Plus」は、バイオ由来エタノールを主体としたE85燃料をベースに、耐ノック性を高める専用添加剤が配合されています。

エタノール系燃料は高オクタン価であり、吸気冷却効果が高い特性を持ちます。燃料特性に合わせた噴射量の最適化により、自然吸気(NA)車両ではスムーズな出力向上とレスポンス改善が期待されます。さらに、ターボチャージャーやスーパーチャージャーなどの過給器付き車両では、高オクタン価および気化潜熱によるノッキング抑制効果が大きく、燃料設計による出力変化が顕著に表れる特性があります。HKSはこの特性に着目し、バイオエタノール燃料をベースに添加成分を最適化することで、出力向上代の大きい燃料開発を進めています。

台上試験では、市販ハイオク燃料に対して約6度、HKSの既存競技用燃料「DRAG GAS」に対して約2度の点火進角効果が確認されており、ハイパフォーマンスエンジンに求められるノック耐性の向上が確認されています。事前の台上試験では、最高出力が573psから633psへ、最大トルクが683Nmから753Nmへ向上する結果が確認されています。これらの結果を踏まえ、HKSは燃料の変更のみで、当面は54秒台半ばを目標にタイムアタックを開始しました。

HKS Racing Performer GR86の役割

「HKS Racing Performer GR86」は、2021年10月のGR86発売直後から、新規商品の開発・評価を目的とした「走る実験台」としてマシンメイクが開始されました。筑波サーキット・コース2000を舞台に、タイムアタックという厳しい条件下でのテスト走行が実施されています。

2026年1月現在のベストラップは55秒001であり、これはGR86をベースとしたチューニングカーにおける筑波サーキットコース2000のレコードタイムです。この車両によって得られたデータやノウハウは、マフラー、サスペンション、ターボキット、クーリングパーツ、ECU、エアロパーツなど、多岐にわたる市販商品へとフィードバックされています。

HKSの今後の展開

HKSはこれまでも、ガソリンベースの競技用燃料「DRAG GAS」を開発・販売し、サーキット走行、タイムアタック、ドラッグレースなどで幅広く使用されてきました。こうした競技燃料開発で培った知見を生かし、まずはバイオ燃料を主体とした競技・スポーツ走行用燃料の実用化を目指します。将来的には合成燃料を含めたカーボンニュートラル化も視野に入れ、カスタマイズの世界においても「走る楽しさ」と「持続可能性」を両立する新たな提案を行っていく方針です。

会社情報

株式会社エッチ・ケー・エスは1973年設立以来、自動車用アフターマーケットを中心にハイパフォーマンスパーツを提供し、チューニング文化を築き上げてきたリーディングカンパニーです。
高効率エンジンの研究開発など、持続可能なモビリティ社会の実現に向けた取り組みも推進しています。

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