本作の舞台は、日本の四国最南端に位置する足摺岬です。美しい自然景観とは裏腹に、自殺の名所としても知られるこの地で、愛する人を亡くした男・持田と、新婚旅行直前に恋人と破局した女・菅元が出会います。四国の果てで交錯する二人、その“孤独”と“再生”の物語が紡がれます。
監督・脚本・撮影・美術・編集のすべてを杜杰氏自身が手がけており、累計興行収入2,000億円超を記録した『唐人街探偵』シリーズなど、数々の中国大作映画で培われた撮影監督としての技術が、本作の豊かな映像美に結実しています。その独自の視点から描かれる「新しい日本の物語」は、観る者に深い感動を与えるでしょう。
主演は、菅元役に大場みなみ氏(『くまをまつ』『あるいは、ユートピア』『すべての夜を思いだす』)、持田役に田中爽一郎氏(『Cloud クラウド』『ラストホール』)が務めます。
今回初公開された本予告映像は、主演の菅元(大場みなみ)が無表情でジェットコースターに乗る場面から始まります。高知県・足摺岬の「地獄の穴」を覗き込む印象的なシーンも映し出され、物語の深淵を予感させます。婚約指輪を渡す青木(渋谷盛太)、旅をする謎の女性・凛(小島梨里杏)、そして菅元が旅先で出会う持田(田中爽一郎)といった登場人物たちが次々と現れ、旅先での出会いが引き起こす変化や、それぞれの人生が運命として交差する様が描かれています。ドゥ・ジエ監督の卓越した映像技術が、登場人物たちの感情の機微を繊細に捉え、観る者の心に強く訴えかける芸術的な表現を生み出しています。
本予告映像はこちらからご覧いただけます。
https://youtu.be/bB1YHCQDd5A
本予告映像とともに、登場人物たちの重要な瞬間を捉えた場面写真が新たに5点公開されました。これらのカットは、それぞれの関係性や物語の展開を想像させる、印象的な情景を切り取っています。
本作は、2024年9月に「釜山国際映画祭」ニューカレンツ部門で初上映され、同年11月には「東京フィルメックス」でジャパンプレミア上映を果たしました。さらに、2025年4月にはニューヨーク近代美術館(MoMA)共催の「New Directors/New Films Festival」にも選出されるなど、国際的に高い評価を受けている注目作です。
ペットショップで働く菅元は、日本料理店に勤める恋人・青木が料理中に見つけた指輪をきっかけに結婚を約束します。しかし、新婚旅行を目前に二人の関係は突然終わりを迎え、失意の菅元は二人で行くはずだった四国の果て、足摺岬へ向かいます。そこで「地獄の穴」に指輪を落とし、旅の途中で出会った宿の店主・持田と運命的な出会いを果たします。持田もまた、かつて恋人だった写真家・凛を自殺で亡くし、その面影を抱えながら生きていました。一つの結婚指輪が引き合わせた二人の心に宿る“喪失”という同じ痛み。言葉を交わすうちに、止まっていたそれぞれの時間がゆるやかに動き始めます。答えはどこにもない。それでも、世界は少しずつ前へ進んでいく、そんな普遍的なテーマが描かれています。
キャスト: 大場みなみ、田中爽一郎、小島梨里杏、渋谷盛太、千賀健史、田口敬太、烏森まど、崔凱晨、澤真希、小島ゆうな、酒瀬川純一、庄野広樹、吉田拓央、浜口宏樹
監督・脚本・撮影・美術・編集: 杜杰(ドゥ・ジエ)
プロデューサー: 杜杰、福井一夫
エグゼクティブ プロデューサー: 王光樂、陳麗麗
協力プロデューサー: 何祖杰
キャスティング: 山下葉子
音楽: 陳睦璉
サウンドデザイン: 李哲
編集: 郭小東
録音: 石寺健一、清水雄一郎
スタイリスト: 章憶
ヘアメイク: 村木アケミ、平林純子、飛田さおり
監督補・翻訳: 折原みよ
助監督: 吉田拓央
制作担当: 酒瀬川純一
配給・宣伝: ギークピクチュアズ
2024 / 日本 / カラー / デジタル / 日本語 / 2.00:1 / Dolby Digital 5.1 / 99分
©D·UNION FILM INC. 2024
公式note: https://note.com/yashinotakasa
なお、本作の劇場公開に際し、日本全国への拡大上映に向けたクラウドファンディングも実施されています。
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